―屋敷/広間―
[村の有力者の一人と認識していたヴィクトールの姿や
ベルナルトが居るのに気付けば驚きもまた顕著となった]
何だかなぁ。
[呆れたように呟き、ポリ、と明るい色の髪を掻く。
悪い知らせ、とアレクセイから伝え聞いた其れは机の上にあった。
ヴィクトールの見ているものが其れなのだろう。
イヴァンは歩み寄り、研ぎ澄まされたナイフを一瞥する。
次いで紙切れを覗きこみ書かれた容疑者の名と処刑の指示を確認し
読み終わり一拍してから、盛大な溜息をついた]
本気か?
……あいつら、ほんと、何考えてやがる。
[ぽつと小さく零して広間を見渡す]