― 屋敷 玄関外 ―[急流の上も慣れた道。ザクザクと大股に進む。屋敷の前で外套の匂いを嗅いだ。最近はエリに教わった匂い消しの香草も使っているから、それほど臭くないはず。女の子に嫌そうな顔をされると、少し悲しい]――……ドンドン、ドン。[少し特徴あるリズムをつけて強めに扉をノックした。そのまましばらく反応を待つ]