─月の玉座─[玉座に王の姿を見た時には、深く礼をし。その言葉を聞いて]不届き者の名は判らぬのですか。しかしこの中に居るのは確か――と。[集まった面々に横目を向ける。誰一人として、自らの罪を認める者は無く]先程は、見知った者ばかりだと安心して居ったが……困ったことになったな。[金翅の羽ばたきを聞きながら、眉を下げた]