……っ、[行き場のない感情が、こみ上げてくる。それはこんな状況に導いた犯人への怒りだろうか。それとも悲しみたくても悲しめないもどかしさだろうか。] ねぇ、センセー?[僕は目許を擦って、聖に話しかける。七重姉の前で泣くなんて失礼だと思うから。] 出来るだけみんなで生きて、此処から出ようね? [それだけ告げて、力なく微笑んだ。]