――本物配給するとか。
ありえない。パックもパチ入ってない純正だし。
なんなのこれ。
ガクシャセンセの管理がまずくて逃がしたんだから、食われるなりなんなりでもして、自分で自分のケツ拭けばいいのに。こんなの配って、代わりに倒してって?
ほんっと、無責任
[エリカに促され、武器を受け取った。
自分に渡されたのは、高級からは程遠い随分旧式のエネルギーガン。宇宙船内での使用に特化された、あまり機械などには影響を与えないものだ。
矢継ぎ早に不安と恐怖を怒りに転換させる。受け取った武器を上に下にとせわしなくひっくり返した]
護身用、か。上の人にしちゃ珍しいね。
使ったこと、あるの?
……お守りのままで寝かせとく気、ないんだ
[エリカが受け取らないことに瞬きして彼女を見上げると、彼女から帰ってきた言葉。少し口の端下げて、片眉上げた]
[が]