― 宿一階 ―イレーネさんも優しいね。[行商人>>76が続けた言葉に、寄っていた眉は少し戻った。子供扱いされると、いつもなら少女>>80に同調したけれど、今はしないまま情けなさそうな顔になった]そうか、あれ銀の飾りがあるから。部屋に置いてきちゃった。[少女>>81の願いに目を丸くした。眠る時にそうするように枕元には置いて、そのままになっていた。取ってきた方がいいかと厨房の方を見た。部屋はその奥だった]