[味は悪くない、の感想は、わぁぃと嬉しそうに受け止めた。]
そっか、よかった。ありがとうエーリ。
刻んだ方がいいのか…うん、じゃ次は刻んで入れたものを作ってみる。
[すでに次はこうしよう的な構想は頭の中にあるようで。
と考えていたら、ふいに走り去るユーディットが視界に入る。]
あ、ユーディ!気をつけてね!
[何だかまた急いでいるような彼女に声をかけたが聞こえたかどうか。
大丈夫かなぁと思っていたら、ゼルギウスに声をかけられたのでそちらに向いて。]
うん、ちょっと待って。
[と、何時ものパン――何も入ってないものから、木の実や果実の入った普通のものを纏めて一纏めにしてある紙袋一つ――を取り出し、小トカゲ入りの新作をその中に一つ加えてから、ゼルギウスに手渡した。]