[イレーネにぺこりと頭を下げてからその場を離れた]――…私も何か持っていた方がいいのかな。[フォルカーの後を追って厨房を通りかかった時銀色のナイフが見えてぽつとそんな事を零す。自分の腕では敵わないかもしれないけれど銀で傷をつければ、もしかするとそれが手がかりになるかもしれないと思ったようだった]フォルのお部屋、久しぶりだね。[小さい頃は遊びに来たような気がする。その時はあまり感じなかったけれど今は彼にとってはその部屋が狭いように思われた]