[一度落とした視線を上げて、カチューシャを見る。うんと頷いた。前のボクなら、絶対に言わなかったこと。その内心も、彼女には見抜かれてしまっているんだろう。何せ唯一、年頃の同性の幼馴染なのだから] ふふ…。兄貴はほんと、表情変わらないけどね。 でも美味しいものを出せばね…うん。 やっぱり嬉しいものだからさ。 ありがと。 カチューシャがそう言ってくれて、嬉しい。[彼女の視線がイヴァンにまで向くのは照れくさいけど。ボクは素直に礼を言って、頭を下げた]