―翌朝/個室―[眠りが深いのは、疲れているからか。それとも、しるしのせいか。理解はできないけれど、痛みはずっとあった。ひっかいた傷もあるのに、蒼は色あせることもない。外が騒がしいと、少し思った。それで目を覚ますけれど、少しの間、ぼうっとしている。首筋を押さえて、息を吐いて]…着替えるかな。[服を手に取った。ノックの音が聞こえれば、間違いなく返事はする。少し待ってと言って、実際のところ待たせるのは少し。ストールはしておらず、そのままドアを開けるのだろう]