[ユーディットを見送る様子もちらと盗み見、ゼルギウスの小声の感想にべ。と舌を出したけれどそれだけ。]
今日、ボクは、大地というのは、
じっくり噛み締めていると、
意外と甘かったり酸味があったりする。
……という、歴史的な発見をした。
[頬の中の蛍火を飲み込み、食いきる頃に、ゲルダには真顔で味の感想を伝える。]
ゲルダ。しかし、食感が、
少々、砂塵のようなハーモニーを奏でている。
──ボクにも、一つ、普通のパンをもらえるだろうか?
[不味い。とは言わずに迂遠な表現で、しかし、やはり素直に味の感想を伝えた**]