…───、なに?[足を踏み出すより少し前、囁きかける声>>99に振り返った。と、間近な距離に蒼の双眸が見えて思わず動きが止まる。言葉に応えるというより固まったクロエの脇を、蒼き花宿した右手が行過ぎて髪のリボンを整えていく] ……、…ありがと。[一度声を出しかけて失敗した。もう一度口を開いて短い礼を紡ぎだす。不謹慎なほどに鼓動が早くなっていた。耳元の熱さを自覚しながら、彼と共に部屋を回ることになる]