─ 二階・客室 ─[ぱたぱたと駆けて二階へと。誰がどこの部屋を使っているかはわかっているから、目指す場所には迷わず行けた]…………っ![行った先、目に入ったもの。聞かされてはいたけれど──でも。改めて物言わぬ姿を目にすれば、衝撃が大きい]…………。[何か言いたくて、でも、声が出なくて。しばし、その場で立ちすくんでいたけれど。追いついてきた黒猫が足元にすり寄る感触に──限界近くなっていた感情が決壊した]