―食料店─[他の客の姿があれば会釈くらいはするけれども、親しい者でない限りはあまり目を合わせないようにしていた。ある程度の物色を終えて、店主の元へ向かおうとし]あ……[お説教の声>>109>>111は聞こえていたが、学者以外にもその声が向いているとは思わず。困っているらしき双方を交互に見比べた後、店主の傍に近づいて]あのっ、……お会計、いいですか?[普段なら他人の話に割り込む真似はしないけれども、そう言って首を傾げた。振り絞った割に小さな声は、説教組の助け舟となり得るかどうか]