─大祭会場─[足音無く滑るように館へと向かって移動する。その動きのために背中への揺れは少なく、感じるとしたら足の前後運動による関節の揺れくらいだろうか。漂う匂いを楽しみながら進んでいたのだが]わっふわふ、わふん……っきゃいん!![背中で毛を引っ張られ>>108、甲高い悲鳴を上げた。榛名達を押さえていた長い尻尾もきゅぴーん!と真っ直ぐ天を衝く]ななななになになにー!?[足を止め、わたわたとしながら後ろを見ようと首を巡らせる。若干涙目になった金の瞳に、毛を掴むゲルダが見えたかどうか]