─自宅─[その日の朝は、いつもより早く活動を始めた。昨夜の妹の声を聞くことはなく、未だ何を話していいか分からないまま、作業場で昨日しそびれた薬の整理をしていた。引き出しを閉じ、鍵を掛けた――滅多に開けない隣の引き出しに、何気なく目を遣った。その時誰かの来訪を告げる音がして。それから程なく、妹が僕を呼んだ。マクシームの名と共に。]