─ 屋敷の裏 ─
[「ええ……これで、終わりです」>>88というオトフリートの声に振り向くと、
彼は天を仰いでいた。
つられてユリアンも視線を上に向ける。
曇天>>4:23はいつもの冬仕様。
何がオトフリートに終わったことを告げたのだろうと不思議に思い、]
わかるんですか?
[その問いには苦笑だけが返ってきて、ユリアンはますます首を傾げた。
エーファが落とした銀色の短剣>>115を拾いながら、
この場に駆けつけたとき、なぜかオトフリートがやりきれないといった表情>>88を浮かべていたことも思い出す。
黒猫モリオンを抱え上げ>>116たエーファが、
「……よか、った」と安堵の声をこぼすのを聞き取ると、
これでほんとうに、『場』は終わったのだという実感が押し寄せてきた。]**