― 大広間 ―[大広間の入り口で道譲るサーシャの所作にはたと瞬く。仄かな笑みを浮かべ重ねた手をそっと離して大広間の中へと身体を滑り込ませた]わぁ。[広いその部屋に感嘆の息を漏らす。暖炉の方からはじわりとあたたかな空気が漂うを感じた]本当に、あったかいです。こんなに立派な暖炉ならみんなであたれますね。[扉を閉めるサーシャを振り返り嬉しそうな笑み向けて暖炉の前へと歩み寄れば運ばれたソファが目に留まる。ことと首を僅かに傾げてパチパチと火の弾ける音を聞いた]