[ミハイルから聞いた未明の状況。
マクシームを襲ったのが獣である可能性は薄れ
人狼という存在がじわ、と大きくなっていた]
――…自分が襲われる、って状況で
悲鳴をあげない理由って、何があるかな。
[広場にいる者に問うように言葉を紡ぐ]
気付く前に口を塞がれた、か。
――…いや、篝火を焚いて警戒してたのに
近づく足音に気付かない、なんて……
[考えを打ち消すようにゆると首を振り]
……、……マクシームが警戒しない、相手。
[自分を含め、村の者には警戒せぬだろう。
甘い幼馴染の事を思えば、は、と溜息が漏れた]