[アーベルの足音>>131が近くなる。
彼は武器を持っているだろうか。
持っていないならこのままの姿が良いだろう。
男性の握力があれば、この首を差し出し抵抗せねば良いだけ。
けれど武器を持つなら――、獣として殺されよう。
たとえ見定めるものが居て、獣としれるとしても
見目が人か獣かは、大きいはずだと思う。
向けられた言葉>>137にゆるく笑う。]
多分、予想通りのこと。
[短く返し、続く言葉に一度目を伏せた。]
――…うん。
エーリッヒを、シスターを
誰がこうしてしまったか、知ってる。
私を止めても、まだ終わらないけれど――…