[ウェンデルに制止され、足を止めるノーラに気付き涙を誤魔化すよう、袖口で目元を幾度も擦る] ……私は、大丈夫。 でも、……。[恐る恐るといった様子で言葉を掛けてくるノーラに躊躇うように、一度言葉を切って] ロミ嬢が――亡くなりました。[誰も答えぬまま、宙に浮いた問いに答えた]