[投げられた問いに、ゆる、と首を傾げ。何か、想うように紅緋を伏せる]……うん。舞弥のにいさま。風漣を、お守りしてくれ……た。[意識の霞、その淵に。ゆらり揺らめくは面影か。露草色の髪の、若人の姿が揺らめいて、消えて]