─ 村の通り ─
[悪い癖が発動すれば、周囲への注意力が散漫となるのは必死。
危ないと何度も注意されたけれど、直る気配は一向に無かった]
[そのため、今回も軽い接触事故>>150が起こる]
わ、と。
[瞳は虚ろのまま、驚きの声を上げて鑪を踏んだ。
僕の運動神経を考えると、転ばなかっただけマシだったかも知れない]
ごめんなさい、前見てなくて───ぁ。
[そこまで言って、誰にぶつかったかにようやく気付いた。
声の届かぬ相手だったため、謝罪が伝わったかな、と不安を載せた音が最後に続く。
先んじて向けられた手話を理解するのに少し間が開いたけれど]