[二人の周囲をぐるりと炎の壁が取り巻き、外へと雪崩れてゆく。炎の嵐となって囲んでいた者達へと襲い掛かり、悲鳴と嫌な臭いが盛大に流れた]……うぅっ。これは予定外だわぁ。[足元に避難していた茶虎猫を抱き上げ、ストールの光っていない部分で顔の下半分を覆う。ブリギットの方を見るとへにょりと眉を下げた]ごめんなさいねぇ、こうなるとは思わなくて。早く別の方向に行きましょ。[少しの疲労と、自業自得の不快感が纏わりつく。それから暫く眉は寄りっぱなしだった]