(……なん、で)[掠める疑問。次に浮かんだのは、このバカ、という一言で。けれど、それらは心の奥に零れるに止め]……良いのかな、って、言われても。他に、言いようがねぇし。[口にしたのは、否定でも肯定でもない言葉。ここではカードは切れない。どうせ切るならば──過ったのは、そんな思考。悠長に全員を視ている余裕がないというなら、切るべき相手は選びたかった。勝っても負けても笑える相手に、と]