[口に出した言葉が、あってるにしてもあってないにしても]
僕は、若干、副作用のようなものがあるみたいだ。
ベアトリーチェさんが知り合いだとしても、
忘れてるみたいな反応してごめんね?
[傍に盲目の少女が居るのなら、そんな風に謝って、
そして掛かった声に、はっと顔を上げる。]
……おはようございます。
すみません。副作用が強いみたいで。
もし、知り合いだとしても、良く分からないのですが。
……ご体調が、すぐれないのでしょうか?
[眸に捕らえた老年の人。
その苦悶の表情に、気遣わしげに尋ねた。]