―― 広場 ――[そこでなされている会話は途中から来た身ではよく分からなかった。不穏な空気だけを感じる]………死なないさ。[カチューシャの呟き。 なんと返答すればいいのか分からなかったので、無責任にそう励ますばかり][ユーリーの前まで来ると、無言の問いに首を左右に振ることでなんでもないと答える]このままではシーマが哀れだ。話の邪魔をして悪いけど、早めにうつしてやろう。運ぶ場所は決まったか[人手は充分なようだ。ごとりと音立てて箱を下ろすと男連中に作業開始を促そうとした]