― 広場 ―無理そうですね。[ライヒアルト>>177に倣って黒瞳を上に向ける。まだ雲が厚いのか、薄明かりしか差し込んできていなかった。疑問の混じる声に小首を傾げていると]はい。[通りがかった自衛団員にも名前を確認され、本人ですと頷いた]宿に戻れ? ええ。[宿に部屋を取っているから別に構わないのだが。わざわざ命じられた理由に悩んで、宿に行かなければいけないというライヒアルトの顔を見る]