[カヤの示した道順を辿り、会う人に訊ねては、期待外れの――予想通りの結果に終わる、そんなことを繰り返して暫く経った頃、不意に口を開いた]
男だの女だのって、嫌よねえ。
子供の頃は、全然気にしなかったのに。
[上がらない成果に気分を変えようとしたのか。
グループ分けの時の事を言っているのは、明らかだった]
一緒にいるだけで、とやかく言われるようになるし。
当人は何のことだか、さっぱりなのに。
昔は良かった! なぁんて。
[茶化すように言って、こんなときにごめんなさい、と笑った。
通りかかった人を捕まえ、同じ質問を繰り返す。変わらない答えが返ってきても、諦める様子は*見せなかった*]