佑… ─…、うん。大丈夫。…ありがとう。[いつものように差し伸べられた手。>>198それに手を伸ばしかけ、一瞬、佑が狼だったら、と思い手が止まったが、それは束の間。殺されたとしても、佑が狼なら、きっと恨まないから。その手を借りて、立ち上がった。けれど、そのすぐ後に聞いた言葉は。画面で見て知っていた、けれどどうか嘘であって欲しいと願っていた事実で。かたかたと震える唇で、そう、と小さく呟いた。]