─ 談話室 ─[どこか呆然としていた天鵞絨は、「殺しあえ」という言葉>>194に弾かれたようにそちらへ巡る。それに団長が何か言うよりは、行商人がそちらに詰め寄る>>213方が早かったか。早口で捲くし立てられる言葉、その中の探して、という部分に心拍がひとつ、跳ね上がり。先に胸元に寄せたままだった手を、力を入れて押し当てていた](……なんなんだよ、この感じ……)[説明のつけられない異変に、微か、苛立ちが過る。天鵞絨の翳りに気づいたのか、蒼の小鳥がピリリ、と鳴いて円らな瞳を青年へと向けた]