真っ黒、ねー。
[言わんとする所は察しがついたから、それだけ言って、ばさり、と四翼を動かす。
遠慮なくわしゃわしゃとされた時は、一瞬だけ不機嫌そうにするものの未だ残る痛みもあって動く事はなく]
……どんだけ傷つけられても『死ねない』のと、限定つきとは言え生き返られるのと。
どっちがラクなんだか。
[ぼやくような口調で言って、また、ばさり、と羽ばたく。
他人事のように笑う様子には、どこか呆れたような視線を向けたりしつつ]
あー……大丈夫だ、こうやってれば、勝手に再生するから。
[治療の申し出には軽く首を横に振り。
転がる様子を横目に、伏せたまま翼を動かす。
そうする事で、疾風の──自らの領域の力を取り込み、傷を癒すため**]