…なら、良いけど[この歳、と続けられるのには、そう変わらないと思う。実際に自分がその歳になればそう思う事は無いだろうけれど、今のロランにはそう思う事はできなかった。小さく笑う気配には、少しだけ身を捻って見遣る。烏色の双眸は胡乱げだが、微かに不思議そうな色。が、ミハイルが小走りに近寄って来るのを見てその勢いに、そちらへと体ごと向け] ちょっと、へましただけ。[心配されている風に聞こえたし見えたから、僅かに肩を竦めたのは、レイスの言葉も思い出して]