[話が一区切りした所で、今度こそ、と思ったらまた呼び止められ。今度はなんだ、と思ったら、そういう自身に色恋話はないのか、という問いで。掠めたのは、困ったような、笑み]いや、ほら……俺は、さ。『絵師』だから。だから……ね。[短い言葉の真意は、伝わるか否か。ともあれ、それ以上は何もいう事はなく、長の家を出て、ため息一つ]……こんな因果な存在に惚れたり惚れられたりしたら、それだけで不幸だってぇの……。[小さな呟きの後、アトリエへ向けて歩き出す]