―上空―もうすこし勢いあったら食らってるところやった、恐ろしい……[ほう、と安堵したような吐息を零し。 抵抗をやめたイレーネを見れば突きつけていた三節棍をはずして、腰へと戻す。 緑竜の背の上で倒れたままのイレーネに手を差し出して立ち上がるのを手伝おうと]ねーさんつよいなあ……わいの運がちぃとでもよおなかったら負けとったわ……んで、聞きたいこと、やねんけどな、ここってどこなん?[首をかしげて大真面目に訊ねるのは、普通戦う前に聞くだろう、と突込みが入るような質問だった**]