― 大広間 ―
[ベアトリーチェの後姿に、少し視線を向け、
令嬢の言葉に、玄関の部分は、苦い笑いで肯定を。]
エーリッヒでいいですよ。ブリジットさん。
[見下ろされる形になっても、ニコニコと微笑みは絶やさず。]
えーっと、寝るわけではない、かな。
しいて言えば、休憩です。
[会話がブリジットとダーヴィッドの間で、
指の怪我について移れば、心配そうにブリジットを見やりながら、
密かに息を吐いた。]
え、最初ですか……。
[話を振られるも、少し反応に間が開く。
暫し思い出すかのような時間が、さらに開いた。]