……そういえば。姿を、見ていません、ね。[個室の一つにでもこもっているのか、と思うものの。それはそれで、疑問となるのは否めない。これだけの騒ぎになっているのに、と]……外には、いなかったのですか?一応、見て回って来ます。団長殿に、祈りを捧げたくもありますから。[静かな口調でこう言うと、ずっと羽織ったままだった黒の外套を翻し、外へと向かう。茶猫は、ここにいろ、と言って広間に置いた]