―→広間へ―[演奏を終えて、一度楽器を部屋に戻してから広間へと向かう。音楽室は寒かったから、広間の暖かさに一息ついて暖炉の前、無言で愛犬を抱くユリアン>>234と、それを慰め見守るエーファ>>257がそこに居るのに気付いて目を伏せた。何があったかなんて聞くまでもなかった。そうして、情けないことに、やはり男はこんな時掛ける言葉を持たなかった。] ………お茶でも淹れましょうか[などと呟いて厨房へ行き湯を沸かす。こんな時にはあたたかい物が必要だ、と、心の中で呟いて。**]