[相手はもう追及してこなくって。
それで、少しほっとした。首をふるふる横に振る。
髪が動くのが自分で分かった]
……ごめんなさい。
そんなの、言いたくなかったこと、言わせてごめんなさい。
[自分を落ち着かせるためだろう。
自虐ネタを告げてくれる相手に、じんわり来た。
ケイコの方に、示されるがまま視線をやって。
気まずげについっと逸らした]
[そうして、視線を再びおろして。
こちらをうかがうアズマと目が合う]
……違います。LiGの、シスメの鏡。
訳分からないし、主催者が何か企んでるなら、人狼をモチーフにしたものなんじゃないかなとか、配役、もう振られてるのかなって。
でも、皆鏡を知らないみたいで。私も知らなくって。
じゃあ、どうしたらいいんだろうって。ゲームが終わったら帰れるなら、皆でみんなの鏡を見て。狼も狂人もぜーんぶ役職オープンにして、ゲームを壊してしまえば、一番早く帰れるんじゃないかなって、そう思ったんです。