― 冷凍睡眠施設 洗面所 ―そう。[>>301あの詩は、随分と――哀しいいろを湛えていたと遠い記憶を掘り起こす。]ありますわ。――あるのよ、きっと。…当然でしょう。そうでなければ、いけないわ。[一度瞑目する。]…――宜しく、ミスター・フェヒナー。ええ、…そうですわね。[差し出された手を布の巻かれていないほうの手で握手を交わす。]