―大祭会場―[遠慮なくガツンと行った後、あたいは羽根を羽ばたかせて自分でもバランスを取ったのさ。両方落ちはないからな。]………あれ。[でも飛びついた先の感触が、あたいの知ってる“ブンヤ”とは大分違う事に、あたいは首をかしげたのさ。何か固い。ブンヤはもっと柔らかいのにさ。声がしたので顔を上げると、全然違う顔にあたいは目を丸くしたんだ。]だ……………誰だおまえ!![その格好で固まったまま、あたいは暫くじーっとそいつの顔を凝視した。]