─宿屋 厨房→食堂─
そうね、まだまだ暑いんだし…
[他の者の分もを言われれば頷き、指された棚にあるグラスを取り出し盆に乗せた。
その最中、ベッティからの独り言のような問いかけが。]
……何か、というのなら。
人とは違うもの、としか私は答えられないかしら。
[ベッティにはそんな言葉をぽつりと返し。彼女に苦く笑った。]
そんなに詳しいわけじゃないの、私も。
御伽噺も、随分前…それこそ子供の頃に、
ゼルから本を読んでもらって聞かせてもらったきりだったし……
[だから占い師、霊能者、守護者などの言葉が、少し遠くも感じられて。]