―遠い日の森の中>>304―こっちこっち。[好きな人の手を引きながら、夜の森の中、彼の小言を耳にかけていく。すぐだからと、連れて行く先、生い茂る森は途中で途切れ、開けた空間、一面の花畑と、空に浮かぶ月光浴びたまるで神秘的な空間]ほら、すごい綺麗でしょ、ライヒ兄さん。森の中にこんなステキなところがあるの。[月明かりと花畑の中で、踊るようにはしゃぐ。自分は月のいとし子なんだって、そう教えてくれたのも彼で。それはとても怖い話だったけども、月はこんなにも綺麗で優しく照らしてくれる]