― ギュン爺の部屋 ―[遺体の代わりに、ライさんが教えてくれた日記を確認する。一言一句変わらず、走り書きのような筆跡だった]ギュン爺にも相談したかった。どうすればいい。[背負ったまま来た弓を下ろして、弦を引く]――……ビィン。[亡き人を対象とした音は、何を織り成すこともなく、哀しい響きで冷たい空気を振るわせた**]