[水の音。何かが倒れる音。それらを聞きつつ、動く事はしなかった。全員が体力を消耗する必要もない、というのが、理由の一つ。もう一つは、濃い緑に接して束の間気が安らいだが故、そこを離れ難くもあったから。その内、部分的に意識は曖昧となり。明確なそれが戻ったのは、新たな目覚めや、人の移動が一段落した頃か]……で。何か変化は……あった、のか?[数度、瞬きを繰り返しつつ、誰にともなく、問いを投げてみた]