―雑貨屋―
[固まった様には微か気づいたが、それよりも。
技能職、と言う言葉には少し驚いたように青い目は大きく丸くなった。
自身が思いつく技能職、というのは細工師のようなそれを思い描いた為。
アーベルにもそんな事が出来るのかと。ああでも、アーベルの両親は細工師だったから、何かしら業を教えてもらったのかと。
そんな流れで自己完結した。]
そうなんだ、アル、ちゃんとそういう仕事もしてるんだね。
アルは要領がいいから、てっきり賭け事で稼いだりとか、
うっかり危なそうな仕事をしてるんじゃないのか、って思ってたけど…。
[犯罪とかはないだろうけど、とは付け加えつつ。
近い所を笑みながら無自覚に突付きながら、ライヒアルトから言われた言葉にはまた笑った。]
いいなぁ、お手伝い。
うちも金板や銀板、運んでもらおうかな。
[もちろんそんな気はないが。ついそんな軽口をたたいてしまうのも、きっと相手が相手だから。]