クロっちに、カルメンもお帰り。[戻ってきた二人にそう声をかけた後、食堂に戻ってきたアーベルの姿をちらりと見てから、すぐに視線をはずす風にしたのは、先ほどのイレーネとの会話のことなど、思うところがあってのこと]ああ、そうだアーベル。例の宿代とかの件、話せなかった、っていうかそんな雰囲気じゃないしな。落ち着いた頃にでも言ってみることにする。[ひらひらと手を振りながら視線はそちらを向いてはいなかったが]