うん、止めない。[どつくに対してそう返した。] 痛さやつらさを訴えてもどうにもならないかもしれないけど、隠しても仕方ないよ。[寂しげに笑って。石像の手触りに身も心も冷えた気がした。] あ、やっぱり気づかれてた、手。でも、みんな病人だし。[ライヒアルトが声をかけてやっと、イレーネがいる事に気づく。] 探索はイレーネとすればいいよ、ライヒ。もちろんイレーネがいいって言えば、だけど。[そう言って石像に向き直り、ぎゅっと石像にしがみついて動かそうとしている。]