[探すとか、探せないやつとかそんな会話を二人がしているのが聞こえる、なんのことだか、理解はしたくなかったので考えないようにはしていたが、それでも心の中に確かな引っかかりは残った]し、してない…。[いつものように強く返すことはできなかったが、それでもにらむようにしてアーベルの方を見てから、妹の手を握る手はわずかに強くなっていた]