[ハインリヒの声を背後に聞きながら、別の声を探す。声はいくつかの方向からか聞こえてきた。一つは、ハインリヒに話しかけていた女性。少女は、彼女が呼ばれていた名を思い出した] あの人は、ツヴァイさんも知ってるみたいだったからいっか。 知ってるだけなら、名乗りあってる声が聞こえてくるから知ってるけど。[女性二人の声を頼りにそちらへ歩き出す。杖の先は所々でカプセルへと当たり、その度に小さく回り道をする]